「スワイプ型LPを作ったのに、なぜかスマホでの操作性が悪い…」
スワイプ型LPはスマートフォンに最適化された形式ですが、正しい画面設計をしなければその効果を発揮できません。CVR248%向上、読了率65%という成果は、スマホファーストの設計原則に従ってこそ実現できるものです。
この記事では、スワイプ型LPの画面設計における7つの重要ポイントを解説します。タップ領域、フォントサイズ、余白、セーフエリアなど、実践的な数値とともにお伝えします。
スマホファースト設計の基本原則
スワイプ型LPのスマホファースト設計には、3つの基本原則があります。
原則1:親指ゾーンを意識する
スマートフォンの操作は、主に片手の親指で行われます。画面上の「操作しやすい領域」と「操作しにくい領域」を理解することが重要です。
- 操作しやすい領域:画面下部1/3(特に親指が届く範囲)
- やや操作しにくい領域:画面中央部
- 操作しにくい領域:画面上部1/4、対角線の端
CTAボタンや重要なタップ要素は、画面下部に配置するのが鉄則です。
原則2:「見る」より「読む」を減らす
スマートフォンでは、長文を読むことにストレスを感じるユーザーが多いです。スワイプ型LPでは特に、テキストよりビジュアルで伝えることを意識しましょう。
| 要素 | 従来型LP | スワイプ型LP |
|---|---|---|
| 1画面のテキスト量 | 200〜500文字 | 50〜100文字 |
| メインの情報伝達 | テキスト中心 | ビジュアル中心 |
| 見出しの役割 | 内容の要約 | キャッチコピー |
原則3:1画面1アクション
各スライドで求めるアクションは1つに絞りましょう。「次へスワイプ」「CTAをタップ」など、ユーザーが迷わない設計が離脱率50%減につながります。
画面サイズとセーフエリア設計
スワイプ型LPの画面設計では、様々なスマートフォンに対応するためのセーフエリアを考慮する必要があります。
主要デバイスの画面サイズ
| デバイス | 画面サイズ | アスペクト比 |
|---|---|---|
| iPhone 15 Pro | 393 x 852 | 約19.5:9 |
| iPhone SE (3rd) | 375 x 667 | 約16:9 |
| Galaxy S24 | 360 x 780 | 約19.5:9 |
| Pixel 8 | 412 x 915 | 約20:9 |
推奨設計サイズ:390 x 844px(iPhone 14/15基準)で作成し、他デバイスでも崩れないよう余白を確保します。
セーフエリアの考え方
ノッチやホームインジケーターを考慮したセーフエリアを設定しましょう。
- 上部セーフエリア:44px以上(ノッチ・ダイナミックアイランド対応)
- 下部セーフエリア:34px以上(ホームインジケーター対応)
- 左右のセーフエリア:16px以上(指の誤タップ防止)
フォントサイズと可読性
スワイプ型LPでは、スマホでの可読性を最優先にフォントサイズを設計します。
推奨フォントサイズ
| 要素 | 推奨サイズ | 最小サイズ |
|---|---|---|
| メインキャッチ | 28〜36px | 24px |
| サブキャッチ | 20〜24px | 18px |
| 本文 | 16〜18px | 14px |
| 注釈・キャプション | 12〜14px | 11px |
| CTAボタン | 18〜22px | 16px |
行間と文字間
- 行間(line-height):1.6〜1.8(本文)、1.3〜1.5(見出し)
- 文字間(letter-spacing):0.02〜0.05em
- 段落間:行間の1.5〜2倍
ポイント
スワイプ型LPでは1画面のテキスト量が少ないため、通常より大きめのフォントサイズを使用できます。読了率65%達成には、「読みやすさ」の徹底が重要です。
タップ領域とボタン設計
スマホでの操作性を左右するタップ領域の設計は、CVR向上に直結します。
タップ領域の最小サイズ
Appleのガイドラインでは、タップ可能な要素の最小サイズは44 x 44pxと推奨されています。
- CTAボタン:最低48px高さ、推奨56px以上
- テキストリンク:タップ領域を44px以上確保
- 閉じるボタン:44 x 44px以上
CTAボタンの設計
| 要素 | 推奨値 |
|---|---|
| 高さ | 52〜60px |
| 幅 | 画面幅の80〜90% |
| 角丸 | 8〜16px |
| 下部からの距離 | 80〜120px(固定CTA) |
CTAクリック率277%UPを実現するためには、ボタンの視認性と押しやすさの両立が重要です。
余白(スペーシング)設計
適切な余白は、情報の読みやすさとデザインの品質感を大きく左右します。
8pxグリッドシステム
スワイプ型LPの余白は、8pxを基準単位とするグリッドシステムがおすすめです。
- 8px:最小の余白(要素間の微調整)
- 16px:基本の余白(テキストと画像の間など)
- 24px:セクション内の要素間
- 32px:セクション間の区切り
- 48px〜:大きなセクション区切り
コンテンツエリアの余白
| 位置 | 推奨余白 |
|---|---|
| 左右のパディング | 16〜24px |
| 上部の余白 | 44px以上(セーフエリア含む) |
| 下部の余白 | 80px以上(CTA用スペース確保) |
画像・動画の最適化
スワイプ型LPの表示速度は、画像・動画の最適化で大きく変わります。
画像の最適化
- フォーマット:WebP推奨(JPEGより30%軽量)
- 解像度:2倍解像度(780 x 1688px)で書き出し
- ファイルサイズ:1枚あたり100KB以下を目標
- 遅延読み込み:最初の3枚以外はlazyload
動画の最適化
- フォーマット:MP4(H.264)
- 長さ:5〜15秒以内
- ファイルサイズ:3MB以下
- 自動再生:ミュートで自動再生、ループ推奨
ポイント
表示速度は滞在時間1.5〜1.8倍の達成に直結します。画像圧縮ツール(TinyPNG、Squoosh等)を活用して、見た目の品質を維持しながら軽量化しましょう。
インジケーター・ナビゲーション設計
スワイプ型LPの進捗表示(インジケーター)は、読了率向上に重要な役割を果たします。
インジケーターの種類
| 種類 | 特徴 | 適したケース |
|---|---|---|
| ドット型 | 省スペース、シンプル | 10枚以下のスライド |
| バー型 | 進捗がわかりやすい | ストーリー性のあるLP |
| 数字型 | 残り枚数が明確 | 情報量が多いLP |
インジケーターの配置
- 位置:画面上部または下部(コンテンツと重ならない位置)
- サイズ:ドット6〜8px、バー高さ4px
- 操作性:タップで移動可能にすると利便性向上
実践チェックリスト
スワイプ型LPの画面設計をチェックしましょう。
- セーフエリア(上44px、下34px)を確保している
- CTAボタンは親指ゾーン(画面下部)に配置
- タップ領域は44px以上を確保
- フォントサイズは本文16px以上
- 余白は8pxグリッドで統一
- 画像は1枚100KB以下に圧縮
- インジケーターで進捗がわかる
- 1画面1アクションの原則を守っている
まとめ
スワイプ型LPのスマホファースト設計では、親指ゾーン、セーフエリア、フォントサイズ、タップ領域の4つが特に重要です。これらを正しく設計することで、読了率65%、離脱率50%減、CVR248%UPといった成果につながります。
この記事で紹介した数値を参考に、ユーザーが快適に操作できるスワイプ型LPを設計しましょう。
この記事のポイント
- 親指ゾーンを意識し、CTAは画面下部に配置
- セーフエリア:上44px、下34px以上確保
- フォント:本文16px以上、CTA18px以上
- タップ領域:最低44px、CTAは52〜60px
- 余白:8pxグリッドシステムで統一